8月25日(後編)

そう言われてもう一度画面に視線を向ける。

ほんと…相変わらずというか…


また一段とかっこよくなってる。

少し髪も染めたのか、明るい気もするし。

何より友達と肩を組んで満面の笑みの慧くんが眩しかった。


「慧、言ってました。あなたのことが大好きだと」

「……」

「恥ずかしそうにそう言ってました」

「…っ…」


途端に視界が悪くなる。

笑顔の慧くんがだんだんとボヤけていく。

「慧はすごくいい人でした。こんな僕に日本語を詳しく教えてくれました」

そう言って微笑むケビンの顔もボヤけてうまく見えない。


次から次にこぼれていく涙と同じように、慧くんへの気持ちもこぼれていく。


「僕、空港に見送りに行きました。その時、言ってました。もし、紗良に会えたら話しかけてあげてほしいと…でも、僕、人見知り…それで…」

色んな感情が芽生え言葉にできないぶん、何度も頭を縦に振った。


ケビンが言いたいことはちゃんと伝わっている。