8月25日(後編)

…って、そうじゃない。

わたしを知ってるってどういう意味だろう?


「あの、どうしてわたしを?」

「サラと会わせる、彼がそう言っていたから」

「……彼…?」


ドキドキドキドキ……


どうしよう…!

目の前の彼が誰なのかわかってしまった。

そして『彼』というのが誰なのかも。


だから、次に出てくる名前に息を飲む。

「ケイ…水樹慧、知ってるでしょ?」

「っ……」


ほら、やっぱりそうだ。

もう何もかもわかった。


「ケビン…」

彼の名前はケビンのはず。

「そうです、そうですっ!ケビンです!」


彼はそう言うと嬉しそうにわたしの手を握り、握手をしてきた。