8月25日(後編)

そして、何より…


慧くんに会いたい。

そう思うようになっていた。

奈々ちゃんの口から慧くんの名前が出た瞬間、必死に隠していた慧くんへの思いが、一気に溢れ出たのかもしれない。


小夏の隣で同じように空を見上げながら思う。


空は繋がっている…

遠い遠い慧くんとこの空は。


慧くんは今、誰を想っているんだろう?

そんなことばかり考えながら講義を受けた。


「じゃ、お疲れ〜また明日ね〜」

南はバイトがあるとかで、講義が終わるとすぐに帰って行った。


隣でスヤスヤ眠る小夏にため息がこぼれる。

このまま置いて帰ろうか、なんて感情が生まれるほどだ。


「こな「ナツメ、サラ、さん」」

小夏を起こそうとした時、初めて聞く声と少しカタコトな言葉に勢いよく振り向いた。


すると、そこには…