8月25日(後編)

うーん…わたしにはそんな風には見えないんだけどな〜…

とチラッと視線を向けると目が合った。

が、すぐにそらされる。


毎回こんな感じなのだ。


わたしにこうして視線を向けてくるようになって、かれこれ1年近く経つかもしれない。

視線を感じつつも、自分から声をかける勇気はなく…


だからと言って、向こうから話しかけてくるっていうこともなかった。


そんな彼はわたしたちと同い年のようで、家も近いということはわかっている。

というより、かなりのご近所さんだと思う。


彼の存在を知って、近所で姿をよく見かけるようになっていた。

でも、彼について知っているのはそれくらい。

名前さえも知らない。


ただ…

「ハーフっぽいよね?わたしは好みだけどな〜」

と南。

そうなのだ。


きっと、彼はハーフ。

はっきり整った顔立ちからわかる。

くっきりした二重、高すぎる鼻、羨ましいほどの色白…

あれはハーフに違いない。