8月25日(後編)

それは南も同じ。


南は小夏と高校が同じだったらしいけど、当時はそこまで仲良くなかったんだとか。

志望の専門学校が同じということから少しずつ仲良くなったと言っていた。


男癖が悪い小夏のことを、南は大の苦手に思っていた…とも言っていたけど、今ではこうして絡んでたりするから、人生ってほんとに何が起きるかわからない。


なんなら2人は今では親友のように仲が良い。

「それより紗良、また見られてるよ」

南の声に顔をあげる。


誰に見られているのかなんてもうわかっている。


「ほっといていいよ」

そう言うと、再び視線を下げた。

「ね、ストーカーとかされたりしてるんじゃない?」

と小夏が心配そうに顔を覗きこんでくる。


「ううん、それは大丈夫。それにそういうことしてくるようには見えないし」

「えっ、あれのどこが?わたしには危険人物にしか見えないよ?」


小夏は机を拳で叩くとそう言った。