8月25日(後編)

「そもそも小夏は就職する気ないでしょ?」

と言いながら、わたしの隣に腰掛けたもう1人の友達…

「南、」


ーー小宮南[こみやみなみ]


「就職する気はあるよ?ただ実感が持てないだけ」

南に向けて吐いた小夏の言葉が、妙にしんみりきたのはなぜだろう。

就活はしてきたけど、わたしも小夏と同じで、本当に社会人になる実感が持てずにいた。


働いてお金を貰う…

それはバイトで経験済みではあるけど、バイトとは重荷が違うというか…


わたしもちゃんとやっていけるのか?という不安は未だに消えない。


「とか言って、小夏はまだ遊びたいだけでしょ〜?」

南が横目で小夏を睨む。

「ふふ、バレた?」


と答える小夏にはお手上げ。

だけど、小夏と南は今ではなくてはならない存在。

小夏はこんな感じだけど、すごく友達思いだったりする。