8月25日(後編)

でも、ほんとに和子たちとの別れは寂しいし、悲しいと思っている。

この気持ちだけは伝わってほしいんだけどな。


「和子、」

と呼ぶ声に振り返ると、朝陽が立っていた。

「朝陽、礼のものは?」

礼のもの?


そう言った和子に首を傾げていると「はい」と朝陽から和子に何かが渡された。

「それって第二ボタン?」

と聞いた平野くん。


あー、そっか。

卒業式と言えば、第二ボタンだもんね。

「そう!予約してたんだ〜」

とニコニコな和子だけど、予約なんかしなくても絶対に貰えたはず。


それにしても、和子と朝陽のラブラブさは健在だからすごい。


そんな2人がちょっとだけ羨ましい。

「帰ろっか」

朝陽の声に頷くと、4人で学校を後にした。


「じゃ、俺たちはここで」

朝陽は和子を送って行くようで、途中でそう告げた。