8月25日(後編)

出会わなければよかった、なんて絶対思わない。

「よしっ」


気合いを入れてペンを握る。

専門学校…絶対受かってみせる!

そして、来年の今頃は専門学生の仲間入りだ!



それからは和子と日が暮れるまで勉強に励んだ。

この日は珍しく和子も集中を切らさずに勉強をしていた。


1年前の今頃…


わたしに夢が持てるなんて信じられなかった。

こうしてみると、1年の差ってすごく大きい。

1年で何もかも変われるんだもんね。


見た目はちょっとわからないけど、少なくとも気持ちや考えは大人になっているはずだ。


だから、1年後はもっと大人びたわたしでいるだろう。

そんな自分に会えることを、今は楽しみにしていたりする。


だからなのか、最近みる夢は少し大人になった自分の姿ばかり…

夢の中のわたしはいつも前を向いているし、自然に笑えている。

だけど、そこに慧くんの姿があることは一度もなかった。