8月25日(後編)

「和子と朝陽、お似合いだね」

写真を見ながら自然とこぼれた言葉に、和子は照れていた。


朝陽と付き合いだした和子は、自分磨きに熱が入って、一層可愛くなった気がする。


だから、恋をすると可愛くなる、みたいな言葉は本当なんだな〜って和子を見ながら思っていた。

「ね、紗良は本当にいいの?慧くんのこと」

参考書を開きながら和子が尋ねた質問に息を飲む。


「別れたことは後悔してないよ?お互いのためだったと思うし」

テーブル前に座りながらそう返事をした。

「でもっ…留学するんだよね?」

「それが夢だったみたいだからね」

「留学したら…慧くんとはほんとに終わることになるんだよ?会えなくなるんだよ?」

「……うん」


わかってる。

でも、だからって遠距離をするつもりもない。


だって外国だよ?

時差の問題だって出てくるし…

遠距離、なんて簡単な言葉じゃ全然足りない。