8月25日(後編)

あの時の傷は自然と時間が治して癒してくれていた。

だから、今は前を向けていると思う。

まぁ…慧くんの姿を見ると、ウッ!と胸が苦しむことはあるけど。


「ねー、紗良〜」


和子の甘ったるい声に顔をあげる。

「放課後、うち来ない?」

「え?」

「うちで勉強しよ?ね?」

と腕を絡めてくる和子に渋々頷く。


最近はずっと、和子からの誘いも断っていたし、勉強するならいっか。


と放課後、和子の家にお邪魔した。

和子の部屋には何度か来たことあったけど、相変わらず女子が憧れる部屋そのものだ。

大量の化粧道具に洋服…


何度見ても見入ってしまう。


そんな中に、朝陽との写真が飾られているから自然と口角があがる。

朝陽とは未だにラブラブそうだから安心だ。

和子の隣で微笑む朝陽の笑顔は、ほんとに幸せそう。