8月25日(後編)

だから、もしかすると今日で最後かもしれない。


沢田先輩の大学は遠いみたいだし、引っ越すことも聞いている。

そう思うと、寂しいや。

これまで、こうして相談に乗って、背中を押してもらってきたけど、これが本当に最後。


「店長にもよろしく言っといて?」

「はいっ。あの、沢田先輩」

「ん?」

「お元気で」

そう言うとふんわり微笑み、久しぶりに頭に手が伸びてきた。


すぐに離れてしまったけど、懐かしい気持ちで胸がいっぱいになる。


「じゃ、またいつかね」

と歩き出す沢田先輩の背中を目に焼きつけて家に帰った。


着替えを済ませスマホを見ると、慧くんから連絡が入っていた。

あ…連絡するの忘れてた…!

見ると、着信もラインもたくさん…。


急いでラインを入れると、すぐに電話がかかってきた。