8月25日(後編)

「まず進路のことだけど、それは俺が口出しできることじゃないよね?進路って自分で決めることだし」

「そう、ですよね…でも自信なくて…」


仮に専門学校に通えることになったとして、周りについて行けるのか…

そして、間違いだったと後悔しないのか。


「自信か…。でも、自信なんてみんなないんじゃない?俺だってないよ?大学受かったはいいけどやっていけるか不安はあるしね」

「そうなんですか?」

「うん。でも、行きたい!って思った大学だったし…行って無理なら無理で、またその時考えればいいかな?ってね」


…そんな軽い気持ちなんだ…?

軽いってのは失礼だけど、それくらいの気持ちでもいいんだ…?

ってなんか安心する。

「それにさ?紗良ちゃんには合ってると思うよ?その進路っていうか、夢?も」

「夢…?」


わたし、夢なんて一言も……


「悩んでるわりにはいい顔してたよ?夢語ってるみたいな。本気で編集者、目指してみたら?」

「っ…」

やっぱり沢田先輩って不思議な人。


いつの日か千波が言ってたように、沢田先輩の言葉には背中を押される。