「紗良ちゃん…今日ってよかったりする、かな?」

「っ…」


それはつまり…そういうことだよね?

1回しているとはいえ、こればっかりは色々考えてしまう。

もちろん慧くんが嫌とか、行為が嫌ってわけではない。


あのなんとも言えない恥ずかしさが……

「ダメ?」

耳元でそれはズルい。

それも甘い声だし…


そんな声で言われたら「…いいよ…」って言ってしまう。


まぁ、親がいないと知り、ここに来た時点でそれなりの覚悟というか、気持ちは作っていたんだけどね。

でも、元旦からって…

なんかすごいな。


そんなことを考えているうちに、ベッドに押し倒されていた。


上から見つめる慧くんの瞳に、今すぐにでも吸い込まれそう。

そのまま見つめていると「好きだよ、」と口づけをされた。