8月25日(後編)

平野くんは俯きながら謝ってきた。


「ううん、気にしなくていいよ」

多分、今一番つらいのは平野くんだ。

その証拠にいつもの元気がないし、笑顔もまだ見れていない。


「それにしても寒いね。若干、雪も残ってるし」

今のわたしは世間話ししか言えないようだ。

「あ、俺カイロあるからあげる」


とカイロを差し出す平野くん。

そういうつもりじゃ……

「ありがと」

ないけど、受け取っておこう。


「3学期になったらさ、進路の話しばっからしいよ」

「え、そうなの?」


それは初耳。


進路か〜…

やっぱりみんな決まってたりするのかな?

「平野くんは進路どう考えてるの?」

頭いいし、大学に行くとは思うんだけど。