8月25日(後編)

飛鳥くんにそう言い残し仕事に戻った。


『ほんとはすげー寂しいよ…』部屋を出る寸前にボソッと聞こえた飛鳥くんの声は聞こえていない振りをした。

そうしないと気持ちが緩んでしまう気がして。


あと3ヶ月…

精一杯頑張ろう。




バイトが終わり外に出ると慧くんの姿が見えた。

「慧くん、来てくれてたの?」

そう声をかけ、顔をあげた慧くんの鼻と耳は少し赤く染まっていた。


こんな寒い中、待ってくれていたと思うと胸が痛む。


「お疲れ。会いたくて迎えに来た」

そう言って微笑む慧くんに次は胸がキュンとする。

「でも寒かったでしょ?ごめんね」

「ううん、大丈夫。それよりこれから少し時間ある?」

「うん、あるけど…?」


なんだろう?

何を言われるのかとドキドキしてくる。