8月25日(後編)

「はい。よろしくお願いします」

と頭を下げると店長は出て行った。

入れ替わりで入ってきた飛鳥くんと目が合う。


「ここ、辞めるんだ?」

「聞いてたの?」

盗み聞き?


わたしも人のこと言えないけど。

「聞こえてきたから入れなかった」

飛鳥くんはそう言うと椅子に腰掛けた。


「紗良が辞めるなら俺も辞めようかな〜」

「えっ!?それはダメだよっ」

絶対ダメ!

だって、今ここで一番働けるのは飛鳥くんだ。


そんな飛鳥くんが辞めるとなると大変になるはず。

それに飛鳥くん目当てのお客さんが増えて、黒字になった!と店長が喜んでいた。


だから…

「飛鳥くんは辞めないで?たまに遊びに来るから」

「…ップ!なに本気にしてんの?辞めるわけないじゃん」