8月25日(後編)

ーー数日後…


「今年もあと2日で終わりか〜」

スタッフルームのカレンダーをぼんやり眺めながら店長がそう呟く。

わたしもカレンダーに視線を移すと、今年の出来事をしみじみと思い返す。


色んなことがあったな〜。


やっぱり一番は慧くんと付き合えたこと。

一度は別れてしまったけど、今はこうしてまた付き合うことができている。

つらいことも多かったけど、それよりも楽しかった思い出のほうが多いのは確か。


「店長、」

と腰をあげると数日前から決めていた言葉を吐いた。

「来年の3月いっぱいで辞めさせてください」

実は辞める時期をずっと考えていた。


もちろんバイトは楽しいし、やり甲斐のある仕事でもある。

だけど、ここ最近なんのために働いているのかわからなくなってきていた。

まぁ、はじめからなんのために、とかなかったんだけど。