8月25日(後編)

「何で謝るの?」

「喧嘩の原因、わたしだったんでしょ?」

「…聞いたんだ?」


と力尽きたようにベッドに倒れ込む朝陽。


「でも、紗良が謝ることなんてないよ。これは俺と兄貴が勝手に始めたことだから」

「でも…」

「紗良の言う通り。ただ、俺がいつまでも意地張ってるだけ。俺も兄貴のことはもう何とも思ってないんだよね」


やっぱり。

じゃ、後は素直になるだけだ。


まぁ、その素直になる気持ちが難しいんだけどね。

「朝陽、わたしね?この数年、時間を無駄にしてきたと思ってる」

「何の時間を?」

「朝陽や日向くんとの時間。久しぶりに会った日向くんは知らない間に大人になってた。だってお酒とか飲んでるんだもん…ビックリだよ」

「何が言いたいの?」