8月25日(後編)

ここから見る夕陽…

そんなの絶対綺麗に決まってる。

ほんと、見てみたかったな。


「いつか見に来よう?」

「え…?」


見ると優しい瞳が向けられていた。

「いつか…また一緒にここに来よう?」

そう言ってくれた水樹くんの顔はどこか真剣で…


その瞳からそらせずにいた。


「…け……慧、くん…」

気づくとそう呼んでいた。

「紗良ちゃん今…」

「慧くん…ってこれから呼んでもいいかな?」


途端にドキドキと心臓が騒ぐ。

朝陽や飛鳥くんのことは簡単に下の名前で呼べるのに、水樹くんとなるとそうはいかない。


こんなにも緊張するとは…。


「そんなの聞かなくてもいいのに。むしろそう呼んでほしかったよ、ずっと」