8月25日(後編)

お父さんとお母さんの3人で行った隣の県の水族館で、わたしは迷子になったことがある。


広くて薄暗い水族館が怖くて、あの頃は苦手だった。

そんな中での迷子に、幼いながらにこの世の終わりを感じたっけ…?

泣きながら歩いていた時に見つけたクラゲの水槽コーナー。


そこで見た、たくさんのクラゲに釘付けになったんだよね。

その時、初めて生き物に対して綺麗という感情を持てた。

クラゲに見入っていると涙も止まっていたし、不安や怖さも消えていて…


いつの間にかお母さんと合流できていた。


それからいっときの間、頭の中はクラゲでいっぱいだったような…。

大きくなったらクラゲを飼う!なんて言ってたこと思い出す。


今思えば、それも夢に入るのかな?

「クラゲが好きなの?」

と水樹くんの声に顔をあげる。


「好きっていうか…見てると落ち着けたし、引き込まれてた」


そう記憶している。