8月25日(後編)

そんなことを思いながら背中を見つめていた。

「じゃ、おやすみ。また明日ね」


部屋の前まで来ると、優しく微笑みながら去って行った。

このまま水樹くんの背中を見送りたいけど、いつ先生にバレてもおかしくない。

と思い、すぐに部屋に入った。


「おかえり、紗良」

部屋に入ると中はまだ明々としていて、3人共起きて待ってくれていた。


最初に出迎えてくれた和子の顔がニヤけている。

「慧くんと何してたの?」

と聞かれると、山岡さんと藤代さんの視線も集めることに。


「屋上で星見てきただけだよ」

照れつつ素直に答えると「それだけ〜?」と怪しむ和子の視線がかなり痛い。

「あ、指輪!これ貰った」


そう言って右手を見せると3人が一気に近寄ってきた。


「これ、紗良が見てた指輪じゃん!さすがだね、慧くん」