「夏目さんらしいけどね」

と平野くん。


いうまでもなくこの2人だ。

この3人と班を組んだまではいいけど、集まれば水樹くんとわたしの話しばかり。


「このあと体育館で話しあるし、その時にでも誘ってみたら?」


そう言った平野くんの意見に頷く和子と朝陽。

「で、でもみんなの前ではちょっと…」

さすがにそれは…。


「それくらいしないといつまで経っても誘えないよ」

と厳しい和子。

「水樹なら絶対オッケーしてくれるから大丈夫だよ、頑張れ紗良」


朝陽にまでそんなこと言われるなんて…。

朝陽はわたしの味方じゃなかったの?

と聞きたくなる。


「わ、わかった…」


3人の物凄い圧に負け、このあと説明が行われる体育館で誘ってみることに。