あーきっと、朝陽の脳は作りが違うんだ。

昔から、朝陽はずば抜けて頭がよかったもんね。


ほんと完璧すぎて…

もう何か怖いくらいだ。

「紗良も自信ないの?」

と朝陽に不意に向けられた視線に小さく頷く。


「じゃ、俺が教えてあげるよ」

「ほんと?」

それは有り難い!


赤点だけはどうしても避けたいからね。

「いやいや、それはおかしいって!そこは普通俺たちにも教えてくれるでしょ」

と平野くん。


「教えたいけど、逞はすぐふざけるし、花丘はすぐ飽きるし…そんな2人に教えてもな〜」


どうやら今日の朝陽は少し意地悪のようだ。


「え〜!わたし頑張るから!お願いっ、教えて!?朝陽先生!」

和子は必死に頭を下げていて…


そんな3人の姿が最近はほんとに面白い。