…………え? 二階堂とキスをした。 私の予想していなかった場面で。 私は、右手をそっと自分の唇に触れる。 まだ、さっきの温もりが、唇の感触が残っている。 二階堂は唇を離したあと、何も言わず私に背を向け、屋上の扉の方へ向かう。 あ… 行ってしまうーーーー