進藤さんは怪訝そうな顔をしてから、苦笑を漏らした。
「このままだと、貧血と低血糖を起こす可能性がある。医者命令だ、もう少し食べなさい」
「でも……」
「この後も歩くんだから、なにを食べてもカロリーゼロだ。というか、なにを気にしているのか知らないが、そんな必要はない」
進藤さんは店員さんを呼び、私が凝視していたオムライスセットと、ハンバーグセットを注文した。
「俺は、今のままの千紗がかわいいと思うし、なんの不満もない。だから、余計なことに神経を遣わなくていい」
見つめられると、歩き疲れて火照った肌が、余計に熱くなる気がした。
「進藤さんは、痩せている私は嫌いですか?」
やっぱり、私の体形が好きなのでは。だから、たくさん食べさせようとするのでは。
自分に自信がないせいで、同じことを何回言われても、なかなか信じられない。
「いいや、好きだよ。見たことがないけど、きっとね。だけど、健康を損なった君は見たくない」
「今まで付き合った女性は、みんな痩せていましたか? ぽちゃ子が多かった?」



