ぽっちゃりナースですが、天才外科医に新妻指名いただきました

 お世辞を言われながら、三人の男性がニヤニヤしている。原研修医と、他のふたりも研修医なのだろうか。あとの三人はおそらく看護師。合コンみたいな雰囲気が、店の雰囲気と混ざって微妙な違和感を生んでいた。

 気づくな、決してこちらに気づくな。

 食べるペースを落とした私は、進藤さんの顔を見た。彼も原研修医に気づいたのか、病院にいるときのような無表情になっている。

「あの、食べましょう。そんなにむっつりしないで……」

 せっかく予約をしてくれたのだ。あっちはあっち、気にしないで楽しもうと笑顔を見せたけど。

「あれっ、進藤先生?」

 秒で気づかれてしまった。

 ふうっと魂が抜けそうになる。

 やっぱりイケメンはどこにいても目立ってしまうんだろうか。

「進藤先生!」

「やだ~、デート中ですか?」

 テーブルの横に研修医と看護師たちが来てしまい、他のお客さんの注目まで集めてしまった。

「静かに。他のお客さんも食事中だ」

 進藤さんが彼らをたしなめる。私はぐっと深くうつむいていた。

 髪もアレンジしたし、メイクもしたし、大丈夫、大丈夫……。

「あら、あなた」

 福田さんの声がした。ドキッとしたのも束の間、ある研修医が水を得た魚のように話しだす。