お腹いっぱいになってからの謎解きは、驚くほどはかどった。
大正時代に建てられた白亜の教会のステンドグラスに、最後の謎の答えが隠されていた。
アーチ形の高い天井の下、見事な薔薇窓に見入る。
「きれいですね」
見惚れていないで謎を解けと言われるかと思いきや、進藤さんは深くうなずいた。
「すばらしい建物だ。ちなみに、ここで挙式もできるそうだけど、どう?」
「えっ」
園内マップを見ると、『挙式プランあり。詳しくはこちら』とQRコードが印刷されている。
「あ、あ、そうですね。素敵」
進藤さんの婚約者となり、まだそれほど日が経っていない。
恋をするのも初めてなので、実際に結婚するという想像も、あまりしてこなかった。
とにかく、進藤さんに感情を振り回される毎日についていくので、精一杯だった。
「あんまり実感湧かないって顔してるな。これでどうだ」
「え? わあ!」
なんと、進藤さんは公衆の面前で私を軽々と抱え上げた。いわゆるお姫様抱っこだ。
周囲の視線が集中し、頬が熱くなった。彼の顔がすぐ近くにあることも、余計に私の心臓を煽った。



