君に伝えた好きの数。

*


めいちゃんとりょうくんに言われてなんで明石くんを好きになったのか思い出していた。


あれは高1の夏だったな。


体育の授業中で、バスケをしてた時。

突然足元がふらふらしてきたんだ。


私はなんとか周りに気づかれないようにヘラヘラ笑ってたら、

合同練習で一緒だった明石くんが


「ちょっときて」


って声をかけてきて。

なんだろう?って思ったら手を握ってきて。


「…ごめん、我慢して」