うげ……
到着した電車は満員電車だった
通勤ラッシュのサラリーマンや学生に押されて流れるように満員電車に乗車する
朝から最悪
アクキー持ってこなくてよかったまじで
こんなん取れるし折れるわ!
あーだめだめ落ち着かないと
鞄からヘッドホンを取り出し耳につける
そして音量を調節するボタンの真ん中を押すと声優朗読劇の音声が流れる
はぁ、落ち着く……
そのまま朗読劇を聞きしばらくぼーっと電車に乗っていたら電車が揺れ出した
周りに自信を支えるものなんて何も無い
強いていえば人だけ
「っと!」
ドンッ…ゴッ…
いでっ!!頭打ったっ!
バランスを崩した男子高校生が私の方に倒れてきて私は押されるがままに後方に倒れ、ドアに後頭部をぶつけた
「すみません大丈夫ですか?」
前を見ると、すぐ近くに2・5次元俳優並(私のできる最上級の褒め言葉)の顔面があった
位置情報的にはドアから私、男子高校生といて男子高校生はドアに手を伸ばしかろうじて私との空間を作っている程度の距離感だった
これが世にいう壁ドンと言うやつだろうか……なるほどけしからん…
「あの……」
なかなか返事をしない私を心配そうに男子高校生が覗き込んできた
なにか返事をしなくては!
「あ、えっと、あの…大丈夫です、よ?」
ここに来てコミュ障が発動
あ、から始まって疑問符で終わってしまった最悪のパターン
やっぱり今日学校来なきゃ良かった……
早く駅着け、早く!一刻も!
「その制服……」
プシュー……
「すみませんでしたさよなら」(早口)
ドアが開くやいなや足早に飛び出した
「ちょ、危なッ」
え?
後ろから警告の声が聞こえると同時にホームと電車の間にの隙間につまずいて、身体が倒れていく
あ、やっぱ……最悪…
そのまま地面へと倒れていく身体を止めることなく身を任せていると
「ぐふっっ!」
腹部が締め付けられるような感覚がした
ゆっくり目を開けると、私の体は倒れる寸前のところで支えられているらしい
少し遠くに地面が見えた
「危なかった…」
先程の舞台俳優さんが私の体を腕1本で支えていた
フィジカルパワーだ……
この人…強い(確信)
「……あっ、す、すみません!咄嗟に支えたもので」
ぱっと手を離した男子高校生が顔を赤らめながら恥ずかしそうにはにかんだ
「え、あ、大丈夫です、ありがとうございます」
後光が差してる……ナンカワカランケド
私には触られて嫌なものとか主張が堂々としてないからな…あれ、涙が……
周りを見渡すと駅近くに現在一番くじをやっているコンビニを発見したと思った時には本能的に体がコンビニに向け動いていた
「高校って…」
あれ?さっきの人なんか言ってたけど……
挨拶ぐらいして帰ろう
少し足を止めて彼の方を向き、大きく頭を下げてコンビニに向かった
「あんなに頭下げなくても…
ふふ、面白い子だったな♪」
到着した電車は満員電車だった
通勤ラッシュのサラリーマンや学生に押されて流れるように満員電車に乗車する
朝から最悪
アクキー持ってこなくてよかったまじで
こんなん取れるし折れるわ!
あーだめだめ落ち着かないと
鞄からヘッドホンを取り出し耳につける
そして音量を調節するボタンの真ん中を押すと声優朗読劇の音声が流れる
はぁ、落ち着く……
そのまま朗読劇を聞きしばらくぼーっと電車に乗っていたら電車が揺れ出した
周りに自信を支えるものなんて何も無い
強いていえば人だけ
「っと!」
ドンッ…ゴッ…
いでっ!!頭打ったっ!
バランスを崩した男子高校生が私の方に倒れてきて私は押されるがままに後方に倒れ、ドアに後頭部をぶつけた
「すみません大丈夫ですか?」
前を見ると、すぐ近くに2・5次元俳優並(私のできる最上級の褒め言葉)の顔面があった
位置情報的にはドアから私、男子高校生といて男子高校生はドアに手を伸ばしかろうじて私との空間を作っている程度の距離感だった
これが世にいう壁ドンと言うやつだろうか……なるほどけしからん…
「あの……」
なかなか返事をしない私を心配そうに男子高校生が覗き込んできた
なにか返事をしなくては!
「あ、えっと、あの…大丈夫です、よ?」
ここに来てコミュ障が発動
あ、から始まって疑問符で終わってしまった最悪のパターン
やっぱり今日学校来なきゃ良かった……
早く駅着け、早く!一刻も!
「その制服……」
プシュー……
「すみませんでしたさよなら」(早口)
ドアが開くやいなや足早に飛び出した
「ちょ、危なッ」
え?
後ろから警告の声が聞こえると同時にホームと電車の間にの隙間につまずいて、身体が倒れていく
あ、やっぱ……最悪…
そのまま地面へと倒れていく身体を止めることなく身を任せていると
「ぐふっっ!」
腹部が締め付けられるような感覚がした
ゆっくり目を開けると、私の体は倒れる寸前のところで支えられているらしい
少し遠くに地面が見えた
「危なかった…」
先程の舞台俳優さんが私の体を腕1本で支えていた
フィジカルパワーだ……
この人…強い(確信)
「……あっ、す、すみません!咄嗟に支えたもので」
ぱっと手を離した男子高校生が顔を赤らめながら恥ずかしそうにはにかんだ
「え、あ、大丈夫です、ありがとうございます」
後光が差してる……ナンカワカランケド
私には触られて嫌なものとか主張が堂々としてないからな…あれ、涙が……
周りを見渡すと駅近くに現在一番くじをやっているコンビニを発見したと思った時には本能的に体がコンビニに向け動いていた
「高校って…」
あれ?さっきの人なんか言ってたけど……
挨拶ぐらいして帰ろう
少し足を止めて彼の方を向き、大きく頭を下げてコンビニに向かった
「あんなに頭下げなくても…
ふふ、面白い子だったな♪」


