「瑠奈、来たわ。」 「天音、早かったねぇ。」 ──“準備、できてる?” 瑠奈の一言で、私たちは心の仮面をはずした。 そしてその代わりに…顔に、仮面をつけた。 私はピエロの仮面。 瑠奈は仮面舞踏会とかでつける、蝶の仮面。 私たちは二人合わせて、“夜蝶”と呼ばれている。