柊の腰のある髪が首元を刺激する。思わず柊の頭に手をやるがすぐにその手を絡めとられてしまう。


朦朧とする意識の中、琴葉、と名前を呼ばれた。虚ろな瞳で彼を見る。いつの間にか外されているメガネのせいでよく見えないはずなのに柊の鋭い眼光だけはわかった。


ただただ思考を破壊するような快楽に目を閉じた。

名前を呼ばれる度に体も心も彼を求めていた。