「えぇ!凄い!運命的!ドラマみたい!」
お母さんは両指を絡めてキャピキャピと意味不明なハイテンションではしゃぎ出した。
「確かあの子、ハーフだったよね!?って、ちょっと待って!もしかしてよく話に出る王子様の先輩だったり!?」
実はお母さんにはハーフでモテモテの先輩が高校に居ると噂話はしていた。
「そう、その人だった」
「前髪、もしかしてアンリちゃんが切った!?」
何故かムフフと意味深に笑いながら訊いてくる母。
「切ったというより、切られた……。だから早く髪の毛伸ばしたい。今日からワカメと海苔を大量に食べる」
私は未だ納得いかない顔で唇を尖らせて返す。
「あっら~!似合ってるわよ~!美桜、頑張れ!」
それなのに片目をウィンクして親指を立てる母。
噛み合わない会話。
……もう良いや。と諦めることにした。
お母さんは両指を絡めてキャピキャピと意味不明なハイテンションではしゃぎ出した。
「確かあの子、ハーフだったよね!?って、ちょっと待って!もしかしてよく話に出る王子様の先輩だったり!?」
実はお母さんにはハーフでモテモテの先輩が高校に居ると噂話はしていた。
「そう、その人だった」
「前髪、もしかしてアンリちゃんが切った!?」
何故かムフフと意味深に笑いながら訊いてくる母。
「切ったというより、切られた……。だから早く髪の毛伸ばしたい。今日からワカメと海苔を大量に食べる」
私は未だ納得いかない顔で唇を尖らせて返す。
「あっら~!似合ってるわよ~!美桜、頑張れ!」
それなのに片目をウィンクして親指を立てる母。
噛み合わない会話。
……もう良いや。と諦めることにした。



