私が説明すると、何故か笑顔だった杏里先輩がいつの間にか無表情になっていた。
「どうかしました?杏里先輩」
私は少し不安になって先輩の顔を覗き込む。
するとハッとした顔をして。
と思ったら、ふわりと笑顔を作った。
「何でも無いよ。はい、鞄」
私に鞄を差し向けた杏里先輩。
しかも気遣ってくれたようで、私に触れないように鞄の底を持ってくれている。
杏里先輩の態度が気になるけれど、何でもないって言っているし、大丈夫だよね?
「ありがとうございます」
私は気にしないことにして鞄を受け取った。
周りに注意をしつつ階段を降りながら、「玄関前で落ち合いましょう」と私は杏里先輩に提案した。
靴箱は学年毎に分けられていて、一年と二年は場所が違うから。
「どうかしました?杏里先輩」
私は少し不安になって先輩の顔を覗き込む。
するとハッとした顔をして。
と思ったら、ふわりと笑顔を作った。
「何でも無いよ。はい、鞄」
私に鞄を差し向けた杏里先輩。
しかも気遣ってくれたようで、私に触れないように鞄の底を持ってくれている。
杏里先輩の態度が気になるけれど、何でもないって言っているし、大丈夫だよね?
「ありがとうございます」
私は気にしないことにして鞄を受け取った。
周りに注意をしつつ階段を降りながら、「玄関前で落ち合いましょう」と私は杏里先輩に提案した。
靴箱は学年毎に分けられていて、一年と二年は場所が違うから。



