「あの子が、杏里先輩なの……?」

「そうだよ」

微笑む杏里先輩を私はじっと観察する。


確かに似ている同じ青い瞳。

先程、懐かしいと感じた。

それに合致するお互いの記憶。


同一人物としか考えられない。


「俺達がどうやって出会ったか、覚えてる?」

私達の出会い?

金髪のアンリちゃん。
目が羨ましいくらい大きくて、睫毛も長くて、青い瞳が綺麗で。
家の近くの公園で毎日のように遊んでいた。

でも、どうやって出会ったっけ……

十秒程、唸りながら記憶を掘り起こそうとしてみたが、思い出せなくて私は首を横に振る。