学校に着くと、北川君は朝練なので、杏里先輩に連れられて保健室に。
「失礼します……まだ流石に居ないね」
杏里先輩が保健室を開けたが中に保健医さんは居なかった。
「美桜、座って」
杏里先輩は丸椅子に私を促すと「勝手に使わせてもらおう」と言って、丁度横にある台の上の救急箱を漁り始めた。
中からピンセット、脱脂綿、消毒液、絆創膏を台に置くと私の前の丸椅子に座り、脱脂綿に消毒液を付けながら言う。
「ちょっと我慢して」
「じ、自分でやりますっ」
「ピンセット使うし、治療の一環」
微笑みながらそう言われたら、私はいつも通りに退いた。
脱脂綿が膝に当てられると、なんとも言えない痛みが走る。
痛みを堪えているせいで、距離感を気にする余裕はなかった。
消毒を終えた杏里先輩は脱脂綿をゴミ箱に捨ててピンセットを台に置くと、絆創膏を開封していく姿を見たら焦って口を開いた。
「それは自分で貼ります!」
私の言葉に眉を下げる杏里先輩。
「失礼します……まだ流石に居ないね」
杏里先輩が保健室を開けたが中に保健医さんは居なかった。
「美桜、座って」
杏里先輩は丸椅子に私を促すと「勝手に使わせてもらおう」と言って、丁度横にある台の上の救急箱を漁り始めた。
中からピンセット、脱脂綿、消毒液、絆創膏を台に置くと私の前の丸椅子に座り、脱脂綿に消毒液を付けながら言う。
「ちょっと我慢して」
「じ、自分でやりますっ」
「ピンセット使うし、治療の一環」
微笑みながらそう言われたら、私はいつも通りに退いた。
脱脂綿が膝に当てられると、なんとも言えない痛みが走る。
痛みを堪えているせいで、距離感を気にする余裕はなかった。
消毒を終えた杏里先輩は脱脂綿をゴミ箱に捨ててピンセットを台に置くと、絆創膏を開封していく姿を見たら焦って口を開いた。
「それは自分で貼ります!」
私の言葉に眉を下げる杏里先輩。



