後ろから差し出された鏡にはいつもの左側に桜色のピンが着いたツインテールの私が映っている。
三年以上ぶりの髪型だ。
それよりも、
「杏里先輩、上手!」
私は感嘆の声を上げた。
さりげなく耳の上辺りから少さな三つ編みが織り込まれている。
「ありがと」
男の人なのに髪を結べるのが凄い。
「美容師さんを目指してるんですか?」
「褒めても何も出ないし、土台が可愛いからよく見えるだけだよ」
この人は本当に簡単に可愛いを出しすぎだ。
反応に毎回困る。
「あ、そういえば、明日からのテスト週間、北川君も一緒に帰ります」
伝えておくべきことを思い出す。
話しておかないと杏里先輩は不機嫌になってしまうから。
「あぁ、彼からも聞いてるよ」
笑顔で返した杏里先輩に安心した。
三年以上ぶりの髪型だ。
それよりも、
「杏里先輩、上手!」
私は感嘆の声を上げた。
さりげなく耳の上辺りから少さな三つ編みが織り込まれている。
「ありがと」
男の人なのに髪を結べるのが凄い。
「美容師さんを目指してるんですか?」
「褒めても何も出ないし、土台が可愛いからよく見えるだけだよ」
この人は本当に簡単に可愛いを出しすぎだ。
反応に毎回困る。
「あ、そういえば、明日からのテスト週間、北川君も一緒に帰ります」
伝えておくべきことを思い出す。
話しておかないと杏里先輩は不機嫌になってしまうから。
「あぁ、彼からも聞いてるよ」
笑顔で返した杏里先輩に安心した。