「俺の質問に動揺した?」

更に鼓動が大きくなり、ピクッと身体を竦めると、もう青い双眸を見ていられなくなった。


「質問、聞くよ?」

「し、質問はないですっ!」

何故か語気が強くなってしまった。
理由は分からない。


「ねぇ美桜、制服の上から触れてみて良い?」

「え」

そこにまさかの提案に弾かれるように杏里先輩を見る。

じっと真剣な瞳を私に向けている。


「無理ですっ!」

流石に拒否した。
もし倒れたら怖いから。

「まだ流石に早いか」

眉を下げる杏里先輩を見ながら思った。

なんか今日の杏里先輩、聞きたいことがないか?とか動揺した?とか疑問形ばかりだ。

疑問形ばかりを投げてくる杏里先輩にどこか違和感を感じた。