安堵する前に、杏里先輩が私から離れたか確認するべきだった!
床に倒れながら口をパクパクさせていると、手をこちらに差し向ける。
「手を掴めるなら引き起こしてあげるから」
目の前には大きな手。
「ご、ごめんなさいっ!だ、大丈夫ですっ!」
やっぱり手を掴めない私は謝りながら素早く立ち上がる。
杏里先輩は持っている携帯を弄り始めた。
「美桜が笑顔じゃないのが残念だけど、バッチリ撮れた」
携帯画面には、間抜けな顔の私とニコッと笑う杏里先輩。
ありがとう杏里先輩!
ありがとう三千円!
私は嬉しくてその場で飛び上がる。
「何でそんな喜んでるの?」
「三千円貰えるからです!」
「ふーん、俺を売ったんだ美桜は」
そのあからさまに低い声に浮かれすぎてて思わずポロッと出てしまったことに気付いたが、後の祭り。
床に倒れながら口をパクパクさせていると、手をこちらに差し向ける。
「手を掴めるなら引き起こしてあげるから」
目の前には大きな手。
「ご、ごめんなさいっ!だ、大丈夫ですっ!」
やっぱり手を掴めない私は謝りながら素早く立ち上がる。
杏里先輩は持っている携帯を弄り始めた。
「美桜が笑顔じゃないのが残念だけど、バッチリ撮れた」
携帯画面には、間抜けな顔の私とニコッと笑う杏里先輩。
ありがとう杏里先輩!
ありがとう三千円!
私は嬉しくてその場で飛び上がる。
「何でそんな喜んでるの?」
「三千円貰えるからです!」
「ふーん、俺を売ったんだ美桜は」
そのあからさまに低い声に浮かれすぎてて思わずポロッと出てしまったことに気付いたが、後の祭り。



