「俺の変わりに美桜を守ってくれますようにって」
鏡の横の杏里先輩は優しい瞳の形を作った。
二人きりの教室で、学園の王子様にそんな台詞とプレゼントを貰うなんて、少女漫画のようなシチュエーション。
それに男の子にプレゼントを貰うのも初めてで、なんだか照れ臭い。
心臓は否応なしに反応する。
恐怖心を感じていた先程とは違う音だ。
でも杏里先輩は私とは正反対で余裕そうに笑顔を私に向け続けている。
「あ、ありがとうございます……」
とりあえずお礼は返そうと私は口を開いたが、杏里先輩の目すら見れず、そう返すので精一杯。
「今日は現地解散でしょ?気を付けて帰ってね。帰ったら今日もちゃんとメールしてよ?」
そんな私を気に留める様子も無く、穏やかな声の杏里先輩。
私だけが空回りしている状況に、早く杏里先輩のためにもこの体質を改善したいと心から思った。
鏡の横の杏里先輩は優しい瞳の形を作った。
二人きりの教室で、学園の王子様にそんな台詞とプレゼントを貰うなんて、少女漫画のようなシチュエーション。
それに男の子にプレゼントを貰うのも初めてで、なんだか照れ臭い。
心臓は否応なしに反応する。
恐怖心を感じていた先程とは違う音だ。
でも杏里先輩は私とは正反対で余裕そうに笑顔を私に向け続けている。
「あ、ありがとうございます……」
とりあえずお礼は返そうと私は口を開いたが、杏里先輩の目すら見れず、そう返すので精一杯。
「今日は現地解散でしょ?気を付けて帰ってね。帰ったら今日もちゃんとメールしてよ?」
そんな私を気に留める様子も無く、穏やかな声の杏里先輩。
私だけが空回りしている状況に、早く杏里先輩のためにもこの体質を改善したいと心から思った。



