Chat Noir -黒猫と私- バイオハザー度Max- Deux(2nd)



それでもミケネコお父様と新人のバーテンの子が気になり、私はだらだらと酒を飲み続けた。


たった一日だけど、気を緩めたらあのバーテンの子きっとミケネコお父様にモーション掛けそうだし。


ペルシャ砂糖さんは確かに可愛いけど、お嬢様だし気が弱そうだしきっと負けちゃうよ。


見張り、と言う意味で閉店まで居座って


何故か閉店作業まで手伝って、私とミケネコお父様は大通りでタクシー待ち。(新人の女の子は無理やり返した)


思えば……どれぐらいぶりだろう。


こんな風にタクシーを二人で待つのは。


ミケネコお父様は男女分け隔てなく誰にも優しいし(ときに厳しいけど)だから勘違いしちゃう子もいるだろうけど


根は紳士で、いつも従業員の身の安全を心配してくれていた。


いつもはタクシーチケットを渡してくれるけど、今日に限っては


「おうちまで送り届けるよ」と一緒に乗り込むお父様。


「あの…今日はありがとうございました」


何を隠そう、今日の飲み代はチャラなのだ。


「付き合ってもらったお礼だよ~」


お父様はにこやかに笑ったけれど、いつもより喋り方がゆっくり。


あれから結構飲んだしなー、少し酔っ払ってるのかも。


かく言う私も、いつもより体が熱い。



「久しぶりだよね、こうやってタクシー乗るの」


「一緒にタクシー乗るのははじめてです。店長は私をタクシーの乗せたあと経理の仕事とかで残ってるじゃないですか」


私が言うとミケネコお父様はにっこり微笑みを浮かべ


「朝都ちゃんから久しぶりに聞いたかもな~“店長”て」


ま、まぁ?店長以前に黒猫のお父様だし…


でも黒猫と付き合う前はやっぱり「店長」で。





変ったのは私―――か。



と実感した。