Chat Noir -黒猫と私- バイオハザー度Max- Deux(2nd)



「あー……それは残念だね。


でもそれだったらなおさらだよ……こんなところで自棄酒してたら、たちの悪い酔っ払いにお持ち帰りされちゃうよ?


話なら今度ゆっくり聞くから、帰ったら?」


友達は心底心配そうに言って、次からはカクテルじゃなくミネラルウォーターが入ったグラスを進めてくれる。


自棄酒―――か…



そうかも…



黒猫のことを考えたくなくて、一人であの狭いアパートに居ると考えちゃいそうで帰りたくなくて…


素面で居ると涙が出そうになるから、それをアルコールで流しているだけかも。




「僕が酔っ払いを追い払ってあげるよ。朝都ちゃん帰らないで」


とミケネコお父様は私の勧めで何杯目かのグラスを空にしていた。


コン!



やや強い音を立ててカウンターにグラスを叩きつけるその姿は、


ここに来たときよりも疲れているようだった。