黒猫と温泉旅行を決めるためにおうちデートしようと思ったのに、


黒猫の幼馴染のカリンちゃんが喘息の発作を起こして、黒猫はカリンちゃんに付き添ってる。


黒猫のためにご馳走作ったのに、無駄になっちゃったし、


旅行のためのボディー作りのため禁酒しようとしたけど無理だったし……↓↓





どうしたらカリンちゃんやロシアン葵ちゃんの存在に怯えなくて済むのかな。






黒猫とお付き合いしている間は一生付き纏う問題なのに


きっと解決策なんてないのに



でもどうしようもなく苦しくて悲しいんだ。


黒猫……倭人―――


近くに居てよ。私を抱きしめてよ。




「大丈夫だ」



って囁いてよ。



そしたら私、「大丈夫だ」って思えるから。


だけど実際倭人は私の近くにいなくて、不安な夜を一人で過ごすことになってる。





どうしたら―――…


そんなことを考えながら眠りについたからかな…



すぐ目の前に黒猫が…


ううん、倭人が居て―――私は思わず彼に手を伸ばした。


倭人が私の手をとって自分の肩に引き寄せると、倭人は私の腰に手を回して顔を近づけてくる。


何よ。





五歳も年下のくせしておねーさまをリードしようなんて、甘いのよ。





そんな意味で倭人を押し戻すと、油断していたのだろうか、まさかそんなことされると思ってなかったのだろう倭人は壁に背中をついてちょっと驚いた顔。


私は倭人の制服のネクタイをぐいっと引っ張って、



自分から口付けをした。





倭人は驚いたもののすぐに私の背中に手を回しまたも覆いかぶさるようにキス。


再び倭人を押し戻すと、





「何だよ」





倭人は微笑を浮かべて私を見てきた。



「黙って」



そんな倭人の唇を塞ぐように口付けを交わし、また少しだけ距離があくと


私は着ていた夜会巻きにまとめていた髪をほどき、着ていたブラウスのボタンを外した。