Chat Noir -黒猫と私- バイオハザー度Max- Deux(2nd)



おかゆを用意してくれている涼子の横顔に話しかける。


「…ごめんね、溝口さんと四人で温泉旅行行こうって決めてたのに、


ダメになっちゃった」


と謝ると、器を持った涼子は振り返り


「そんなこと気にしなくていいよ」と苦笑い。


黒猫と別れちゃったことを、涼子は何も言わない。


「ホントにいいの?」とも「別れて正解ね」とも。


ただ


「辛かったね」と言って背中を撫でてくれた。


「涼子…」


何も聞かずとも飛んできてくれる人。





涼子がいてくれて良かった。






私は風邪がうつるかも、と言う心配もよそに涼子に思い切り抱きついて


「ぅわぁああああん!」


声を挙げて思い切り泣いた。


ホントは別れたくなかった。


ホントはずっと一緒にいたかった。



母親のように姉のように、彼の成長を見守り、どんな逆境も二人で乗り越え


愛し愛され


あのおひさまと柔軟剤の香りに包まれて






永遠に






ともに生きたかった。