Chat Noir -黒猫と私- バイオハザー度Max- Deux(2nd)



なんてこと無い。


寝不足からだと思っていた頭痛も、体のだるさも、昨日打ったせいだと思い込んでた腰や背中も


風邪からだった。


午後から急激に体が熱くなってきて、何となく体温計で熱を計ると


38.3℃


………とことんかっこつかない私。


何だ…風邪か。


そりゃ人間誰だって風邪ぐらい引くっつうの。


私は失恋ごときで頭が痛くなったり体がだるくなるような可愛い神経の持ち主ではなかったことを今更ながら思い出した。


カリンちゃんなら倒れて、そのまま入院ものだな。


考えて私は頭を振った。


考えたくないのに、ふと気を緩めるとやっぱり甘い鳴き声を鳴らして私の脳内に入ってくる



黒猫。



黒猫の残した黒い足跡はどこまでもどこまでも続いて、消えることはない。




「ごめんね、勝手に別れを切り出して。


拾ったはずの野良猫を、私の都合でまたも捨てちゃった。





ごめんね、ふがいない飼い主で」





つぶやくとまたも涙が目じりにたまり、横になったままの顔から両サイドへ零れ落ちる。


「頭いた……薬…飲もう」


そう決意しても、こんなときに限って薬がないし、病院に出かける気力もない。


仕方ない、二~三日眠って大人しくしてればそのうち良くなるよ。


そう思って布団をかぶるも、布団の中で一人うずくまっていると



妙に寂しさがこみ上げてきた。



真っ暗の視界の中、またも涙がこみ上げてきてこの状況が良くない、と早々に判断。


布団からのそのそ起き上がるも、たった数歩で向かえるキッチンまでの移動もしんどい。


はいずるように床に移動したけれど


黒猫避けのだいごろーに足のつま先をぶつけて、私は声にならない声をあげてうずくまった。