Chat Noir -黒猫と私- バイオハザー度Max- Deux(2nd)



『ごめん朝都、果凛落ち着いて今は寝てるよ』


黒猫の言葉に私はほっとため息。


「そっか、良かった…」


『果凛と何があったの?』


そう聞かれて、私は言葉を出せずに俯いた。





“あたしから倭人ちゃんを取らないで”





あの言葉がまだ耳の奥でエコーしてる。


まるで言霊のように私を縛り、心臓を激しく揺さぶる。


何も言い出さない私に黒猫も諦めたのか、電話の向こうで小さく吐息をつき


『何があったのか知らないけど、果凛は喘息だから発作も良くあることだし気にしないで』


そう言われたけど




気にするよ。




少なくとも私が居なければ、それだけカリンちゃんの心労も減るってわけだし。


『俺に話があったんだろ?


だからわざわざマンションまで来てたってことだろ?』


そう聞かれて





言わなきゃ―――




私は痛みで締め付けられる心臓の辺りできゅっと手を握った。







「うん、私たちもう……








お別れしよう―――






って」







声が震える。黒猫が何て反応するのか怖い。


だけど、意思を貫かなきゃならない。





だって彼らには





これから輝かしい未来がたくさん待ってる―――



私がそれを奪っちゃいけないの。














『は………?何で―――』