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アパートに一人帰り着くと、私は部屋の明かりを灯すことなくベッドに倒れこんだ。
体が重い。
背中や腰が…悲鳴をあげたようにキシキシなってる気がしたけど、これはきっとさっきアスファルトにぶつけたせい。
投げ出したバッグの中でケータイが着信を知らせる音を鳴らしたけど、
何だか取り出すのも億劫で私はバッグを放置したまま、クッションに顔を埋めた。
それでもしつこく着信は鳴り続ける。
何度目かで根負けしてバッグを引き寄せ、ケータイを開くと
着信:黒猫倭人
になっていた。
ドキリ、と心臓が大きな音を立ててすぐにキュっと縮まった。
言わなきゃ―――……
ちゃんと言わなきゃ。
“あたしから倭人ちゃんをとらないで”
カリンちゃん……今までごめんね。



