【完】ふたごのイケメン兄弟は、過保護にわたしを溺愛中!

頭の上からその水を被った私は、一瞬にして全身がずぶ濡れになる。


それを見て、キャハハと笑う女の子たち。


「あーあー、びっしょびしょ」


「残念だったね~。誰も助けてくれなくて」


ひ、ひどい。そんな……。


ショックで思わず涙が出てきそうになった。


たしかに彼女たちにとって私はすごく目障りな存在なのかもしれないけど、まさかこんな嫌がらせみたいなことをされるなんて。


色目を使うとか、独り占めしようなんて、そんなつもりはまったくないのに。


でも、何を言ったところできっと、わかってもらえないよね。


どうしたらいいの?


やっぱり私には、九条兄弟に守ってもらう資格なんてないのかな。


そう思った時だった。