【完】ふたごのイケメン兄弟は、過保護にわたしを溺愛中!

その日の放課後、帰りの支度をしていたら、カバンを持った眞白くんが声をかけてきた。


「乙葉、一緒に帰ろう」


「あ、うんっ」


だけど、その時クラスメイトの女の子が一人、私の元へと駆け寄ってきて。


「ねぇねぇ、向こうで女の子たちが乙葉ちゃんのこと呼んでるよ」


「えっ?」


何かと思い、その子たちが待つ教室のドアのまで行ってみたら、なんとそこにはお昼休みに私のことをジロジロ見てきた女の子たちグループの姿があった。


「四ノ宮さん、ちょっといいかな?」


その中の一人が、ニコッと笑いながら声をかけてくる。


「あ、うん」


ど、どうしよう。一体何の用だろう?