【完】ふたごのイケメン兄弟は、過保護にわたしを溺愛中!

そう言う彼は、何気にさっき私と眞白くんとが二人でいた時のことを気にしているみたいだった。


あの時は、眞白くんがふざけて意味深なメッセージを送ったからなぁ。


「えっと、先生に頼まれた資料運びを手伝ってもらってただけだよ」


「ふーん」


そのあと音楽室でピアノも聞かせてもらったけど、そのことまでは言わなくてもいいかな?


あのピアノ、本当は勝手に弾いちゃいけなかったみたいだし……。


なんて思ってたら。


「俺のことも呼べばよかったのに」


意外なことを口にした楓くん。


「でも、そんなにたくさん量なかったから……」


「そういう意味じゃねぇよ」


「えっ?」


そこで彼は、なぜか私の手を取ると、ギュッと握ってきて。


「眞白にばっか頼るなって言ってんの」