【完】ふたごのイケメン兄弟は、過保護にわたしを溺愛中!

私がなんとなくそう尋ねたら、楓くんはなぜかちょっと不機嫌そうに眉をひそめた。


「うん。なんで? 一緒のほうが良かった?」


「いや、そういうわけじゃ……っ。ただ、いつも一緒にいるからと思って」


「あいつはたぶん、今ごろ告られてんじゃん。さっき女子に呼び出されてったから」


それを聞いて、相変わらずすごいなぁと思う。


楓くんと眞白くん、入学以来毎日のようにどちらかが告白されてるような気がするよ。


「そっかぁ。モテモテだね」


すると楓くん、ムスッとした顔のままで。


「はぁ。せっかく気持ちよく寝てたのに、乙葉のせいで目ぇ覚めたじゃねーかよ」


私がせっかく昼寝中だったのを起こしちゃったから、やっぱり怒ってるみたい。


「ほ、ほんとにごめんねっ。あの、もう邪魔しないから寝てていいよ。私、教室戻るからっ」